姐ログ ☆ 日々の生活の中から、姐の心の琴線に触れた出来事を書き綴っていきます
Heartstrings of ane's mind
お別れ
2008年 01月 22日 (火) 17:48 | 編集
あっと言う間の出来事だった。
人の命はこんなに簡単に奪われるものなのかと、愕然とした。
でも、本当は簡単にではなく、彼はずっと闘っていたんだ、あの日まで生きるために。




約1年半ぶりに病室で会ったダイバーの彼は、別人のようだった。
小麦色に焼けて鍛えていた逞しい腕も、ちょっと茶髪に染まった清潔にカットされている髪の毛も、そこには無かった。眼をそらしちゃいけない、と思いながら正視できるようになるまでに少しだけ時間がかかった。
それでも、変わらないもの。
それは彼の眼差しと、温かい手のぬくもりだった。
彼の眼を見ながら話をしているうちに、楽しかった日々が思い出され、いつの間にか目の前の人は、変わらぬ彼のように映った。
帰り際に枕元に近づいて手を握ると、彼は姐の手をぎゅっと握ったまま、その病室にいた皆に語りかけていた。
姐は泣かないで、彼の眼を見てうなづくことに精一杯だった。
その夜、一緒にお見舞いに行った人達と泣いたり笑ったりしながらお酒に溺れた。


その翌日、もう一度、病室で彼に会った。
「もう泣かない」と決めていた。病室に入ると彼はちょっと驚きながら、姐と一緒にお見舞いに行った人達を見ると相好をくずした。嬉しそうだった。
そんな彼の枕元で、「今日はまた別の人を連れてきたよ。調子はどう?」と聞くと、姐にだけ聞こえる声で「ん・・・あと2-3日ってとこだろうな」と呟いた。
この日の彼は、よくしゃべった。ダイビングと海の話をいっぱい。姐の人生についてちょこっと。会えない間、心配してくれていたんだろうなって思う。
姐は「今、xxちゃんとか、xxさんとか、xx君とかに連絡取ってるから。みんな来るから、まだ元気でいて。」と言い、「こんな時まで名幹事でしょ?」と言うと、彼は嬉しそうに「おぉ、そうだな」と言って笑った。
いっぱいしゃべった彼がちょっとうとうとし始め、眠そうになった頃、帰ることにした。帰り際、皆の最後に病室を出た姐は、もう一度振り返り彼の顔を見た。眠いと言ったはずの彼は、窓の外をじっと眺めていた。3歩位近寄って「また来るね」と言うと、顔を半分だけ振り返り手を上下に振ってにっこりと笑った。
姐からは顔の右半分、笑った目じりの皺が見えた。


それが生きている彼に会った最後になった。



その日からちょうど2-3日、彼は息を引き取った。もう一度お見舞いに行こうと思っていたその日だった。会えなかった。



それから。

ご遺族の「ダイビングのお友達で賑やかに見送ってあげてください」というお言葉を受け、姐は彼のための最後の幹事に忙しくなった。
思いつく限りのバディ達に連絡を取った。そう難しくはなかった。連絡はすぐに広まり、葬儀関連の参列者連絡はすぐに姐のところに集まってきた。

彼が元気だった頃、姐は沢山海に連れて行ってもらった。皆が集まるところに連れて行ってもらった。彼の話を沢山聞いた。仕事のこと、友達のこと、ダイビングのこと。
ハワイにも連絡を取った。会ったことも話したこともない人だったけど、彼にとって大切な人だということを知っていた。その人はすぐに弔文を送ってきた。
これが彼のために出来る最後の恩返しだと思って、出来る限りの術を尽くした。

「泣かないでください」という奥様の言葉を守ろうと、ともすれば出そうな涙を止めてきた。斎場に彼の写真を皆で飾り、懐かしい話をして、笑っていた。お通夜、告別式の受付もしっかりやった。

お通夜の後、ダイバーみんなで「偲ぶ会」をやった。姐は「今日は泣かないでください。泣いたら1000円罰金よ〜!」と言い、みんなも頑張った。懐かしい写真を持ちより、まるで同窓会のようだった。彼が懐かしい面々をこうして引き合わせてくれた、と皆が思っているようだった。

そして、彼が最後まで心配して気にかけていたこと。
その事が解決した。何度もその話を聞いていた姐は、その瞬間、涙が出た。嬉しかったのと、その様子を彼に見せることが出来なかった悔しさ。誰もが心配していたけれど何も出来なかったこと。結局は彼がなし得たんだという事実。彼の偉大さは計り知れない。


彼の旅立ちを見送るまで、泣かずにいようと思っていた姐。

だけど。

納棺で彼にお花を飾る時。皆で書いた色紙を入れる時。2人で潜っている写真を棺に納める時。
その時初めて見た彼と、冷たくなった頬に手を触れた時、もうだめだった。
「イヤだ、イヤだ・・・」と言って号泣した。何が何だかわからなくなった。立っていられなくなって、一緒にいてくれた人の腕につかまった。ただただ「イヤだ・・・」と言って泣く姐の肩を優しく撫でてくれた。姐は取り乱していた。

その時、奥様が近寄ってきて「泣いたらだめ!泣かないで・・・」と、姐は叱られた。
その一言で姐は自分を取り戻した。そう、泣かないって決めたんだ。
彼が「こういう時、姐は結構ダメだからなぁ〜」と言って笑ってる気がした。


火葬場に行き、骨上げにも15名程のダイバーが参列した。
姿が消えてしまった彼の骨を拾った。不思議な感じがした。


全て終わり骨壷を持った奥様がご挨拶をされた。
力が抜けた。もう、彼のために出来ることは何もないのだ、と実感した。
少しだけ、涙が出た。






ちょうど2週間前の夜、彼からのちょっぴり弱気なメールに、姐が送ったいつもの口調の「らしくないぞ!」的なメールに、彼からの返信は「ありがとう」だった。
そのメールを受け取った時、「そうだ、彼の着メロは、彼が好きだったTSUNAMIにしておこ♪」と設定をした。

結局、その着メロが二度と鳴ることはないまま、彼は逝ってしまった。



姐のダイビング人生はこの人との出会いで始まったんだ。
彼と出会えなければ今の姐はない。断言。






週が明け、容赦なく日常は戻ってくる。
いつもの時間に起きて、出社の準備。
休み続きで溜まったメール、チェックしなくちゃならない資料・・・

会社に来ると、机の上にスヌーピーの「JOE COOL」人形。
サングラスを小生意気にかけたその姿が、彼に似ていると何かのお礼にプレゼントしたその人形。彼にあげたそれは、どこにあるんだろう。

でも、彼はいないんだ。



さようなら、おヒゲのバディ。
私たち、自他共に認める“名コンビ”だったよね。
姐は心から“アナタは不死身だ”って信じてたよ・・・
だから最初に病気のことを聞いてからも、心配もしてなかった。いなくなるなんて全然思っていなかった。
「アナタから教わったダイビングの色々を、ずっと守って潜り続けていく」って、今は約束が出来なくてごめんね。

ありがと、大好きだったよ。
彼との出会い
最後に一緒だったダイビング
彼にもらった沢山のもの



今は潜れないのが幸い。
いつかまた、水中で彼の姿が見られないことを実感するのだろうか。
想像するだけで、つらい・・・











色んなことがありすぎて、心が疲れている。
少し、休みたい・・・・
約束
2007年 08月 24日 (金) 18:36 | 編集
姐は“約束”するのが好きだ。


今まで姐の経験した人生の中では、“出来ない約束ならするな!!”と思わずにいられないこと、“約束したばっかりに傷ついたこと”、“約束したじゃん!”と言って涙したことも数知れず。

女はもしかしたら果たせないと気づいていても、“約束して”と言う。
男はもしかしたら果たせないと気づいていたら、“約束はできない”と言う。

姐は・・・もしかしたら果たせないとわかっている約束はしないけど、果たせなくてもいいから約束して欲しい・・・と思う(笑)


姐は“約束”するのが好きだ。
なぜなら、“約束”は姐に小さな幸せを運んできてくれるから。


「今度の土曜日会おうね」

そんな小さな約束。
その約束をしたその瞬間から、姐は想う。

“何着ていこうかな♪”
“何食べようかな♪”
“髪型変わったの気づいてくれるかな♪”

その約束が果たされるまでの間、その人とのことを想いながら過ごす。
幸せな時間。


「次のダイビングは来週ね」

週末の計画。
その計画を建てたその瞬間から、姐は思う。

“何が見られるかな♪”
“誰に出会えるかな♪”
“お天気はいいのかな♪”

その計画が実行されるまでの間、その出来事を思いながら頑張る。
楽しい時間。


姐にとって“約束”は、その“約束を果たすまでに与えられた時間の過ごし方”に大きな違いを運んでくれる。もちろん、その約束が果たされれば、そんな幸せなことはない。
だけど、全ての約束が果たされるものではないことは、身をもってわかってる。悲しいけど。
時には“そんなの果たせないくせに”と結果すら見えてしまうこともある。寂しいけど。

それでも、誰かを想いながら、何かを楽しみにしながら、毎日の生活を送っていきたい。
そして、誰かとする約束は、きっと相手も姐のことを思ってくれてる・・・って思えるから、好き。

“約束”してくれたその瞬間に嘘がなかったのなら、結果的に約束が果たせなかったとしても、それは裏切りとは違うんじゃないかと。



そして今一番したい約束。


5年後の・・・“自分に約束”したい。

「xxxxxな自分でいようね」

そんな自分への約束が出来たら、

“○○をやらなきゃね♪”
“XXXの準備をしなきゃ♪”
“△△はもういらない♪”

そんな風に過ごせるのに。
どんな約束がしたいのか、わからない。
自分への約束がわからないって・・・・ 結構つらいもの。

自分との約束も出来ないくせに、人との約束なんて出来ないよ・・・
ふぅ〜


先の自分が思い描けないって、こんな不安なことだとは思わなかった。
何だかここ何年も、そんな思いの中で生きている。
休んでいいよ
2007年 08月 08日 (水) 12:37 | 編集
先週の半ば、部長に話があると呼ばれて行くと、他部署から近々1人異動になってくるという。
こんな中途半端な時期に、こんな急に。

それは、Nさん♂だった。姐とほぼ同級生という年齢。
Nさんは去年入ってきた中途社員で、マーケティング部にマネージャー候補として配属。
そして、マネージャーになった。

ところが、今年に入ってから位だろうか、休みがちになり、姐もいくつかの製品でコラボッて仕事をしているのだけど、体調不良な時が多く、気になってはいた。
やがて3ヶ月ほどの長期休暇ということとなり、彼が心の病を患っていることを知った。
“このまま辞めないで欲しいな・・・”と思っていたら・・・・無事、復帰。

それでも最近また、週に1〜2日ほどお休みをしたり午後からだったりが続いていて、打合せではNさんがスケジュールされていても不在な事が多く、マーケティング部ではその事には触れる人もなく、仕事は淡々と進められていた。
彼は6月の異動時にリーダーに降格になっていた。


彼の苦しさもさることながら、休みがちな彼の仕事をバックアップする側にも色々と問題が出てき始めてきたようで、マーケティング部では抱えられない・・・という結論が出され、人事に相談がいき、そして(一応人事部門も同じ姐の部署の一部なので)、我ら業務部に異動ということになったようだ。

部長曰く、彼には“休んでも平気な、彼が一人で出来る仕事”をしばらくはさせると言う。


月曜日、姐は例のJ-SOXがらみの研修で終日不在にしていたのだが、その間に彼は姐達と同じ島の机に移動してきたらしい。そして、昨日はお休みだった。
今朝、彼が姐のところに挨拶にきてくれて、「よろしくお願いします」と笑顔で言った。
「ギャルが多いからちょっと女子高並みにうるさい時もあるかもだけど、まぁ、のんびりやっていって」と言うと、「いいですね〜。おっさんは黙って聞いてますよ(笑)」なんて冗談を言って席に戻っていった。


打合せでも時々、お薬のせいか、病のせいか、辛そうにしていたことがあった。
この島の一番はじに座る彼が、少しでも笑顔を見せてくれればと思う。
そして、ギャルを率いるおっさんとして彼の本来の仕事ぶりを発揮できるようになってくれればと思う。彼の本来の仕事ぶりは、入社当時で姐は知っている。
彼が元気になったら、マーケティング部には戻さないわ、と思う。
ここで一緒にやっていきましょう。


彼のPCのスクリーンセーバーには「もう休まない」と書いてある。
いつか、「いいよ、休んで」と言ってあげたい。
My 箸
2007年 07月 19日 (木) 21:01 | 編集
姐は、大きな声で宣言できるほど、ECOコンシャスな人間ではないけれど、やっぱり気になる。
四季が自慢の日本の四季が崩れ始め、“異常気象”が異常ではなくなるのも間もなくか??という地球。

 環境問題が騒がれ、季節の代わり目には歴史上初めてxxxなんてニュースが1つや2つは必ずある。
そんな中で、ずーっと前から“姐に出来ること”のひとつとして、割り箸の消費を減らすために箸を持ち歩きたいと思っていた。地球規模で・・なんて考えると気が遠くなるけど、まぁ、姐が死ぬまでに使うであろう割り箸を減らせれば、どこかの木1本位は伐採されずに済むんじゃないか、みたいな!?


 で、これは言い訳じゃないんだけどー(と言ってる段階で既に言い訳 笑)、気に入った箸と箸箱を機会があるごとに見ていたのだけど、なかなか見つけられず。
姐は何かやりたい!と思ったら“モノから入るタイプ”なので^^ゞ

・普段から持ち歩くのだから、かさ張るのはNG
・普段から持ち歩くのだから、カチャカチャ音がする箸箱はNG
・そりゃー、デザインは気に入ったのがいい
・清潔を保てないと嫌だよね、やっぱり


 そして、一ヵ月半位前かな。
父の日のプレゼントを探していた和食器のお店で、見つけたのだ!

 箸箱は、いわゆる典型的な箸箱ではなく布で出来ていて・・・ 中にプラスチック?(クリアファイルみたいな素材)でお箸を入れる部分が別にあるので、それを洗うことで清潔に保てるという優れもの

 お箸を選ぶ時、すごく気に入った柄や、持ち手の部分が持ちやすいものや、すごく長く使えそうな高級素材で作られているものに目がいく。お箸も沢山あるのよねー。

 んが、買ったのは「525円」の一番安いやつ。
だってー、だってー・・・・・ “居酒屋に忘れて駅の改札で思い出して取りに行くのが面倒で無くす姐”が想像できるのだものーっっ

 翌日にお箸を取りにその店に行くっていうのもナンだし、そもそも、そのお店の人も“誰かが使ったままの箸”を取っておいてくれるのか??・・・ビミョーッ

 
 で、これが。

 かれこれ一ヶ月以上経つのだけど、今のところ忘れていない!!
って言うか・・・正しくは「ちゃんとお店に持っていく率」が70%というところ

 お箸を入れているバックを持っていれば使うけど、例えば車にバックを置いてお財布だけ持って店に入るなんて時に、“お財布と携帯”は持って出るのに“お箸”を持って出るクセがないんだな、これが。
どこかに泊まって、食事する場所が別のところだったりすると部屋に置きっぱなしだったり。

 で、ちゃんとバックを持っているときに限って、そのお店は割り箸使用ではなかったり。
そうそう、そういう意味で言うと、「割り箸を利用していないお店」って結構あるのね〜、最近は。

 今のところ出来るようになってきたのは、コンビニで「お箸いりません」と言うこと位かな とほほ


 ま、出来ることから、出来る時だけでも、やりましょうよ。ね。
今の安い箸がボロボロになるまで使い続けられたら(姐がずっと続けられる or どこかに忘れてこない)、3,000円位のいい箸買っちゃおっかなー♪っていうのを楽しみに、頑張りまーす!
「幸せになれる気がしないです・・・」
2007年 05月 10日 (木) 23:27 | 編集
と、彼女は言った。
姐は泣きながら話す彼女の前で、泣いちゃいけない・・・と涙をこらえるのに必死だった。
辛かった・・・ 
それでも、会社の会議室・・・という環境が、かろうじて姐を“仕事人”として冷静にさせていたように思う。

今日、今期の目標を設定するという面談の後に話がある、と彼女から言われていた。
姐は事前に少しだけ聞いてはいたので、違った意味で“来るべき時が来たかな♪”と思っていた。
不思議と残念な思いはなく、彼女が幸せならそれで・・・と思っていた。
今までの彼女の仕事ぶりとその人柄が、姐にそう思わせてくれた。



その話は、ここでは書かない。
姐がまったく予期していない展開だった。
ただ、同じ“女”として、彼女が話してくれた内容は、あまりにも悲しい、身を切られるような出来事だった。
想像するだけでそう感じるのだから、その渦中にいる彼女の心中はいかばかりかと思う。
・・・心が痛い。



部下のプライベートな出来事まで面倒みようと思ったらキリがない、とも思う。
だけど女として、ほっておけない。彼女を守ってあげたい、守らなくちゃと思う。

傷ついた彼女の心を少しでも癒すために、姐に何が出来るだろう・・・


生きていくって大変だ、本当に。
あの時描いていた“未来予想図”には、こんなことは起きないはずだった。
だけど現実には容赦なく色々なことが起こる。
姐の人生にも、そして彼女の人生にも。



部署に戻っていつものように、姐も彼女も仕事をする。

アメリカに住む彼と結婚するために渡米する部下の話を微笑みながら聞く。“何とかなりませんかー”と頼りにしてくる営業部の♂に軽口をたたく。パン焼き教室に通い始めた部下の楽しそうな話を聞く。

一見、いつもと変わらない光景。
皆が笑ってる。彼女も。
その彼女の健気な強さが、絶対に彼女に幸せを運んでくると信じたい。


「幸せになれるよ。一緒に幸せになろうね。」

会議室で、そういうのが精一杯だった。
でもその言葉は嘘じゃない。
きっと幸せになれる。

彼女が“幸せになれる”と信じて歩んでいくようになれるまで、そばにいてあげようと思った。
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